大学の保健センターに行ってきました

 明けましておめでとうございます。本年も宜しくお願い申し上げます。新年明けてからすぐに新学期が始まって、コースワークの課題と研究に追われる日々でした。

 大学院受験のプロセスについていくつかの側面について書いてきましたが、今回は留学生活の話になります。

 よくテレビなどのメディアで、アメリカで何らかの手術をしたら数百万円の医療費が請求されたなどの話を目にするかもしれません。私も年に数回海外旅行に出かけていたので、その都度クレジットカードの付帯保健の確認や海外旅行保健に入っていました。しかし長期留学になると、保険期間が数年間必要となるので、旅行保険では足りなくなるケースが出てきます。

 私が通う大学では学生に保険に加入することを義務付けていて、特に博士課程の学生の保健料金は大学院から毎学期支払われています。日本で会社員として働いていた時は毎月給料から天引きで健康保険料を払っていましたが、こちらでは全額を大学が支払うことになっているのでその分生活に少し余裕が出てきます。

 今回は事前にウェブ予約しようと思っていたのですが、枠が埋まっていたために直接保健センターに行き、受付で情報を伝えて当日の予約を入れてもらいました。待合室のソファで10分ほど待っていたところ名前を呼ばれ、初診の記入シートを二枚ほど書いた後に診察となりました。ちなみに症状は事前にインターネットで調べて、そのまま伝えたら問題なく伝わりました。

 初めてだったので費用がどうなるかとても心配していました。というのも、診察が終わって薬の処方を待っている時に、ふと見渡すと費用を書いているボードが見えて、診察$55と書いてありました。ああちょっとした不調で6000円がなくなるのか今後気を付けないと考えていたところ、名前を呼ばれ薬を受け取りに行きました。支払いの時表示された金額を見ると$10になっていました。診察の料金は確かに$55でしたが、その内$45が保険にカバーされていたようでした。

 後日もう一度保健センターに行き診察してもらいましたが、お医者さんは「OK, you have an insurance. We can start.」と最初に言っていました。なるほどテレビ等で見たような保険がなければお断りみたいなやり取りもあり得たのかと思いました。

 ちなみに日本で大学に通っていた頃に保健センター行くと、毎回の診察費が100円ほどだったので、驚きの安さでした。アメリカではそうは行かないと思ってはいましたが、物価から考えると$10で診察してもらえるのでしたら十分リーズナブルな値段だと思いました。

 今回の私のような軽めな症状と違って、骨折などの重傷で手術した場合は数千ドルを請求されたというケースも聞いたことがあります。保険があるとはいえ、日本のような高額医療費制度はないので、自己負担が跳ね上がることがないように普段の生活で外傷し得るような活動を避ける等注意をしたほうが良いと思います。